【内部障害とは?】
種類 | 概要 |
心臓機能障害 | 全身に必要な血液を送り出す心臓の機能が低下した状態のことです。心臓の収縮のリズムが不規則な人は「ペースメーカー」という医療機器を胸部に埋め込んでいます。 |
腎臓機能障害 | 病気により腎臓の働きが悪くなった状態のことです。体に有害な老廃物や水分を排泄することができなくなり、不必要な物質や有害な物質が体の中に蓄積してしまいます。 |
呼吸機能障害 | 肺の機能が低下したことにより、酸素と二酸化炭素の交換がうまくできなくなる状態のことです。呼吸器機能障害のある方の中には、酸素吸入するために、常に酸素ボンベを携帯している人もいます。 |
肝臓機能障害 | さまざまな原因により、肝臓の機能が低下した状態のことです。それにより、倦怠感(だるさ)、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、出血傾向(あざができやすい)、易感染性(感染しやすい)、吐血、意識障害などが生じやすくなります。 |
膀胱・直腸機能障害小腸機能障害 |
尿をためる膀胱、便をためる直腸が、さまざまな病気のため機能低下または機能を失った状態のことです。排泄物を体外に排泄するための、人工肛門・人工膀胱を造設する方(オストメイト)もいます。 小腸の広範囲に及ぶ切除や病気によって、小腸の機能が不十分になった状態のことです。消化吸収がうまくできず、通常の経口摂取では栄養維持が困難な方もいます。 |
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害 |
HIVウイルスに感染すると、白血球の一種であるリンパ球が破壊され、免疫機能が低下します。そのため、発熱・下痢・体重減少・全身倦怠感などが現れます。特定の病状があらわれるとエイズ(後天性免疫不全症候群)の発症となります。 |
【「内部障害」ってどんなこと?】
・内部障害者の共通の悩みとして、外見からは問題が無いように見えて、障害があることをわかってもらえない、いわゆる「見えない障害」という点があります。呼吸器機能障害者の方で酸素ボンベを携帯している場合もありますが、ほとんどの人が外見からはわかりません。そのため、周囲の理解が得られにくいです。
・疲れやすく長時間の立位や作業が困難な場合があります。
・進行性の疾患を伴っていることも多く、症状の変化で不安を抱えていたり、人工透析などの継続的な医療ケアや介護が必要な人もいます。定期的な病院への通院、本人自身の自己管理、周囲の理解ある配慮等により生活のリズムを守り、体調を維持することが大切です。
【大津市内に内部障害の方は何人くらいるの 】
・内部障害で身体障害者手帳を所持している方は大津市内に5116人(令和2年3月31日時点)います。
【内部障害の合理的配慮の相談はどこにしたらいいの? 】
・滋賀県難病連絡協議会大津支部にご相談ください。
・住所:大津市三大寺6-C-106
・TEL:077-548-8823(代表者宅)