今回の参加者は過去最高の約100人。ケアマネージャーが80人、障害分野の支援者が20人という構成でした。
当日は介護保険の移行の検討が必要になった単身生活をしている中度の知的障害者の方の事例の検討をメインで行いました。就労継続支援事業所と居宅介護と短期入所を障害福祉サービスで利用している方が、介護保険に移行する場合に、本人の意思を尊重しながらどういう支援を展開していくかを皆で考え合いました。本人にとって一番負担の少ない形での移行はどうしたらいいのか、障害と介護の連携をどう構築していくのか、介護保険のサービスを利用することで本人の生活にこんな幅が広がるのではない等の意見交換が各グループでなされていました。
また、事例検討にあたり学習会として、介護保険の移行の流れと大津市の方針、障害と介護の認定調査の違い、総合支援法と介護保険法のヘルプと短期入所の違い等に関して学び合いを行い、大津市で今後5年間でどれくらい介護保険の移行の対象者がいるかのデータ共有等も行いました。
今回の研修のポイントして以下の点を最後に確認しました。
①移行にあたってのキーパーソンがケアマネージャーとしては気になるところであり、障害分野の支援者にも移行後も継続して並走してもらう必要性。
②移行に関しては本人にとって緩やかな変化となるような検討が必要。介護保険優先だから全て移行をすぐにするのではなく、障害福祉サービスもしばらくは利用できるようにしておく。本人にストレスがかからないように緩やかに移行していく支援体制づくりを目指す。
③加齢に伴っての機能低下を予測しながら在宅生活を継続するためのフォーマル・インフォーマルを含めて支援体制を手厚くすることの検討。
④移行後にケアマネージャーだけで抱え込まない支援体制づくり
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