主催:大津市障害者自立支援協議会精神福祉部会、大津市保健所保健予防課
日時:令和6年3月8日(金) 13:30~16:30
会場:浜大津明日都5階 大津市ふれあいプラザホール
①話題提供
「市民(with disability:精神障害のある)が真ん中にいる精神保健福祉医療を、大津市で描くとどうなる?~障害者権利条約時代の10年後を見つめ、わたしの役目を考える~」
講師:吉池 毅志 先生
(大阪人間科学大学人間科学部社会福祉学科准教授、 吹田市障害者自立支援協議会会長)
先生の講義は精神保健福祉医療の現状の確認から始まり、市民が真ん中になるを考えるピープルファーストの視点、声が行き届くを考えるアドボカシーの視点、声を聞く支援者が語り合うを考えるダイアローグ、そして連携・協働の実践と未来を考えるデザインの在り方についてお話しをいただきました。
参加者の皆様からは吉池さんの講演に対して以下のようなお声がありました。
・市民が真ん中にいる地域生活を送るための5つの視点が分かりやすかった。
・本人主体を再認識した。様々な顔(役割)がある個人を捉えることの大切さを学んだ。
・利用者中心で進めることを再認識した。連携は大切であると実感し、実践しようと思えた。
・声を聴くという土台になる大切なことについて、改めて考えなおすきっかけになった。
・自分の世界を大切にしながら、本人の世界を知り、焦らず関係性を築いていきたいと思う。
・本人の声をきちんと聴けているか、連携ができているかどうかなど、普段の関わりに必要なことを教えて貰えた。振り返るきっかけになった。
②精神科病院入院者実態調査報告
今年度大津市と精神福祉部会で取り組んだ精神科病院入院者実態調査報告から見えてきた現状と課題の分析を障害福祉課、保健所、地域の相談支援事業所の3者に報告していただきました。
③グループワーク
参加者全員で先生の講演や実態調査の報告を聞いての感想や今後の連携の在り方に関するグループワークを行いました。参加者の方からはグループワークに対して以下のようなお声をいただきました。
・具体的な連携の話ができて良かった。その連携の取り組みがあるとすれば参加したい。
・違う分野の方と関わることで病院だけが抱え込むのではなく、地域の方へ協力をしていただくことの大切さを感じた。
・普段関わらない人と知り合えた。
・病院側、地域、事業所、それぞれの立場からの本音が聞けて、多くの気づきがあった。
研修風景写真
精神福祉部会2023年提言書と実態調査報告書
国も長期に入院する精神障害者等の地域移行を進めていくための様々な施策の検討を行っているところですが、地域移行後の生活の場や、地域生活を継続して支えるためのサービス提供体制の確保など取組を強化すること(医療と福祉の連携を含む)が求められています。そこで、精神福祉部会では大津市と共に、大津市内の精神障害のある方が利用できるサービスの現状と課題の取りまとめを行うとともに、市内の精神科病院に1年以上入院されている65歳未満の方に地域移行に関するニーズ調査を実施。その結果も踏まえて提言書を作成しました。
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