「相談支援専門員ステップアップ研修連続講座第3回」を開催しました。
テーマは「家族」家族のライフサイクルについて学んだ後、障害のある子どものお母さんにお話をお願いしました。子どもが不登校になって、なんでかなと思っていたら障害があることがわかって、ショックもあるけど、原因がわかってほっとした。「これで、この子にがんばれって言わなくてもいいと思った。」というお話をしてくださいました。障害がわかって特別支援学級に入ってからは1日も休まず学校に行ったこと。学校や友だちが大好きなこと。進路もいろいろ悩みながら、本人の気持ちを大切に選択をして、就労移行支援事業所にいき、このたび就職が決まって働き出したこと。いつも支援する立場から見ている景色を、家族の立場から見たらこんなふうに見えるんだと感じさせてもらいました。
その後、家族を「〇〇君のお母さん」とか「〇〇君のお父さん」という視点のみで見ないようにするという話をしました。私たちは相談にのるときに、障害のある子どものお母さんorお父さんという出会い方をすることが多いですが、その人も一人の人間であり、苗字と名前がある。その人を一人の人間としてとらえないと、親子がお互いに親離れ子離れする機会を奪ってしまうというような話をしました。
<参加者の感想>
・「福祉サービスだけでは解決しないことがある」というのが印象的でした。
・「聞く」ということがやはり大切なのだと思いました。