1.目的
日中一時支援事業は2006年より実施されている。大津市では日中一時支援は障害者や障害児の介護を行う者の一時的休息や就労支援などのために、日中において一時的な障害者(児)の活動の場を確保する事業として要綱で位置付けられている。
市内の日中一時支援事業所は大きく分けて、3つの支援内容に分けられる。1つ目は児童の放課後や週末の余暇支援を中心に展開している事業所、2つ目は成人の方を対象に通所後や週末の余暇支援を提供する事業所、3つ目は成人の方対象にサロンのような日中過ごす場を提供する事業所である。参入している事業所に関しても、単独で運営している所、ヘルプ事業所が運営している所、通所事業所や放課後等デイサービスが運営している所と多様である。
日中一時支援事業は国の定めでは介護者の介護負担の軽減が目的とされているが、大津市においてはそれだけにとどまらず児童期から成人期まで幅広い利用者の地域生活における日中や夕方の居場所の提供や本人の暮らしを支える役割を担っている状況である。
また、大津圏域では放課後等デイサービスの事業所が増えたのに伴い、児童に関しては日中一時支援の利用は以前に比べると減っているが、一方では18歳以降の方の平日の夕方や週末の余暇の過ごしや日中のサロン的な居場所との利用の希望は増えている。
さらに現行の日中一時支援の制度では行動障害を呈する方や重症心身障害など手厚い支援を必要とする利用者を受け入れることが困難な状況となっている。
そこで、大津市における今後の日中一時支援の在り方を当事者のニーズを中心に検討して、事業所の質や量ともに拡充を目指すためのプロジェクトを実施して、制度の見直しの提言と事業所の拡充に取り組みを行う。
そこで、現在様々な形で日中一時支援事業に集約されているニーズを改めて検討し、市民のニーズがより反映される事業とすることを目的にプロジェクトを実施する。
2.構成委員
①相談支援事業所:相談支援事業所みゅう(プロジェクトリーダー)
②日中一時事業所:あんど、おおつ福祉会、Brah-art、カラーズ、藤樹会、明日香の里、ベスティ、クオケア
③行政:障害福祉課
④協議会事務局
3.プロジェクトの流れ
・2月から日中一時支援の今後の在り方に関して月1回のペースで検討。期間は来年夏までの予定。
・日中一時支援の現状や課題等の情報取集をするために下記取り組みを実施予定。
①当事者へのヒアリング
②日中一時支援事業所への実態調査のアンケートとヒアリングのためのワークショップの開催